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マリオのはなしをしよう。



vol.4
国内タイトルを総ナメする、マリオカート界のチャンプ
NOBUOさん



1.『マリオ3』の戦車が辛かった

2.泣きながらスタートした『マリオカート』

3.国内タイトルで次々と優勝

4.オンラインで変わる『マリオカート』大会

5.人が強くする

6.走った後に、道ができる







kikai

NOBUOさんといえば、歴代の『マリオカート』で数々の優勝成績を残してきたプロフェッショナルですが、これまでに何回ほど優勝したんですか?

NOBUO

これを見てください。


kikai

うわっ!スゴイ!!

NOBUO

全部優勝のやつです。

kikai

これは…壮観ですねぇ(笑



kikai

では、詳しくはなしを聞いていきましょう。
最初にやったのは、やっぱりSFCの『スーパーマリオカート』ですか?

NOBUO

もちろん。
泣きながらやってましたよ。

kikai

え、それは何故ですか?

NOBUO

「レインボーロード」が難しくて…。
壁が無いので、落ちちゃうんですよね。

kikai

あそこは難しいですよねー。
って、当時でもう「レインボーロード」まで行けてたんですか!

NOBUO

ええ、行けてましたよ。

kikai

その当時って…、まだ幼稚園ぐらいじゃないですか?

NOBUO

4歳ですね。

kikai

4歳でそこまで…。
レースゲーム自体、『マリオカート』が初めてだったんですか?

NOBUO

どうでしょう…。
ファミコンの知らないやつはやっていたかもしれませんね。

kikai

ということは、ちゃんと記憶にあるのは『マリオカート』からなんですね。

NOBUO

そうですね、それぐらいやってました。
「スペシャルカップ」が難しくて…。

kikai

それでも150ccまでクリアしたんですね?

NOBUO

はい。

kikai

あはは(笑
当時はキャラクターは何を使っていました?

NOBUO

当時は…ノコノコ使ってました。
かわいかったからでしょうね。

kikai

最初は見た目重視だったんですね。



kikai

次は『マリオカート64』ですね。
それでも、小学校の低学年ぐらいですよね?

NOBUO

そうですね。小学校2〜3年のころでしたね。
ちょうどそのころにタイムアタックの大会があったんですよね。

kikai

「タイムトライアルキャンペーン」(※1)ですね。

NOBUO

あれに参加したんですけど、申請を出す日を勘違いしてて。
締め切りの次の日に出しちゃったんですね。それで間に合わなくて。

kikai

ええ!それは勿体ない。

NOBUO

実際、1位の記録に少し届かないぐらいだったんですけどね。

kikai

おおスゴイ!
ということは、例のショートカット(※2)を使ったんですか?

NOBUO

そうです。

kikai

でも、当時インターネットとかまだあまり普及していなかった時代で、どうやって知ったんですか?

NOBUO

確か、雑誌か何かに問い合わせたんですよ。
当時、雑誌に中間報告のタイムが載っていて、それ見たときに「普通に走ったタイムじゃないな、絶対何かあるな」と思って。ひたすら電話をして回った記憶があります。

kikai

当時から行動派だったんですね(笑

NOBUO

それでカベを越えられるということを知ったので、実際に試してみて実現して。

kikai

電話で、言葉でだけ聴いたのをヒントに、自分であみ出したんですか。
それはスゴイ!(笑

NOBUO

まぁ結果、遅れて出したんで入賞はできなかったんですけどね。

kikai

そのときは何を使っていたんですか?

NOBUO

キノピオですね。
ノコノコがいなかったですから(笑

kikai

あはは(笑

※1 1996年12月14日から翌年2月2日まで行われた、「マリオサーキット」のタイムアタック大会。 当時はハガキに書いて応募していた。公式タイム(1分30秒)を切ると、ライセンスカードももらえた。
※2 ダッシュキノコを使い、コース中央の壁を越えて大幅に短縮できるショートカット。 上位の記録を狙うには、このテクニックが必須だった。




NOBUO

そのときは、親が大会に出るのを結構反対していて。

kikai

え、それはどうして?

NOBUO

友達のあいだでゲームが得意なことは知っていたので、それより上がいることを知って自分が凹むのを見たくなかったんでしょうね。

kikai

なるほど、親心ですね。

NOBUO

でも、結果が全国と大差無いことを知って、親がだんだん肯定的になっていったんです。

kikai

おおー。
とういうことは、この大会がきっかけで今へと続く栄光の歴史が始まるんですね。

NOBUO

そこから自分でも楽しむっていうか、極めることを目指すようになりましたね。





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