夢工場ドキドキパニック


書き換え開始日:1987年7月10日
価格:2600円(税別)
ジャンル:アクション
プレイ人数:1人
セーブ機能:あり
発売元:フジテレビ
■いたずら魔夢をやっつけろ!
それは誰も知らない遠いところのお話。
ムウという幸せいっぱいの人たちが住むとても不思議な国、夢宇界。
ムウたちはドリームマシーンを発明して、いい夢をいっぱい作ることにした。
ところがある日、いたずらものの怪物マムーがやってきてドリームマシーンをいじってしまった。
夢の代わりに変なモンスターたちがでてきて大騒ぎ。それを見てマムーは大喜び。
彼を懲らしめなくてはと、みんなはマムーの嫌いな野菜を持ってドリームマシーンに押しかけた。
マムーはたくさんの野菜に押しつぶされて降参したのでした。
めでたしめでしたし。
・・・という話を読んでいた双子のピキとポキ。
しかし、二人が本の取り合いを始め、最後のマムーが降参したページを破ってしまった。
と、その瞬間、閃光とともに大きな手が現れ、二人を絵本の中に連れ去ってしまった。
悲鳴を聞いて駆けつけたイマジンくんたちが見たものは、ピキとポキとさらっていくマムーの姿。
イマジンくんたちは絵本の中に乗り込み、マムーのいる夢工場を目指すのであった。

■夢工場って何?
フジテレビのイベントのタイアップとして作られたこのゲーム。
そもそも、「夢工場」とは一体何だったのか?
どうやら1987年にフジテレビが総力をかけて開催したイベントらしい。
そのキャラクターを使って任天堂が開発したのがこのゲーム。
翌年海外でマリオキャラに変えて「スーパーマリオブラザーズ2」として発売されたのは言うまでもない。

■「マリオUSA」の原作です
言わずと知れた、「スーパーマリオUSA」の原作ソフト。
ここはマリオファンサイトなので、マリオUSAを基準に書かせてもらと・・・
登場キャラはイマジン(マリオ)、リーナ(ピーチ)、ママ(ルイージ)、パパ(キノピオ)の4人。
カッコ内がマリオUSAでのキャラ。能力はどちらも変わらない。
7章20ページの物語を、家族4人で進めて行く。1人でマムーを倒してもダメなのだ。
一応、セーブ機能あり。

■だたの”キャラ書き換え作”ではない
よく「マリオUSAはドキドキパニックのキャラをマリオキャラにしただけのもの」
という情報を耳にするが、それだけではないのだ。
細かい所から大きな所まで、結構違いがある。主な所を挙げると
・チョッキーがいない
5章のボスがチョッキーではなくドン・チュルゲ。地面にトゲがある難しいステージになっている。
・BGMの違い
キャラ選択・地上BGMがマリオUSAより少し短い、他裏面や無敵のBGMなど
・Bダッシュができない
これが以外と辛かったりする・・・
・スロットマシン
なんかチープ・・・
他にも敵を倒すと「アギャー」と叫んだり、チェリーやPOWブロックなどが動かなかったり、 滝の流れが速かったり、爆弾の文字が「BOM」だったり、野菜が黒くて揺れなかったり、 魔法の薬が魔法のランプだったり、きのこがハートだったり、1UPキノコが各キャラの顔だったり、 カギを取ってもカメーンが動かなかったり、こうらがビッグフェイスだったり、次のステージの門となる仮面の姿が違かったり、 きのこブロックがマスクだったり・・・
と、違いを挙げればキリが無いのだ。

■ここに注目!
パッケージまでそっくりな「ドキドキパニック」と「マリオUSA」(でもよく見ると違う)
説明書には本来出てこない幻のキャラ、ヘイホーグレーの姿があったり、
その他、開発途中と思われる画像が多く使われている。
悪く言うと中途半端な作品。でも、マリオUSAの原作である事は変わりない。
ちなみに、7−3が存在しないのは、最後のページ(マムーが降参したページ)が破られたからなのだ。
これはマリオUSAでも引き継がれているが、この「夢工場」の物語を知らないとわからなかった事実。
任天堂開発フジテレビ発売なので、マリオ(任天堂)とイマジンくん(フジテレビ)が手を握っているシールが入っている。






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