ルイージはいつから現在の細いスタイルになったのか




登場当時、ルイージはマリオと全く同じ体型。ただの色違いの存在でした。
それが今ではマリオより長身でスマートな体型に。
では一体どのようにルイージは今の姿に変わったのか。
そのルーツを探ってみたいと思います。






細いルイージのアートワークが初めて使われたゲームは、
88年発売のディスクシステム用ソフト「3Dホットラリー」でのこと。
パッケージ(兼説明書)のマリオの隣に鎮座する細いお顔。
これこそ、リニューアルしたルイージの堂々たるお姿なのです。



↑「3Dホットラリー」取説表紙のルイージ。
指が6本に見えるとか見えないとか。





その1つ前となるソフトは86年発売の「スーパーマリオブラザーズ2」。
取説を見てみると、ルイージの能力説明に使われているのはマリオと同じ絵。
このときはまだマリオと同じ姿だったようです。



↑ウリ2つだ!





ということは、その中間でルイージに変化が起こっていることになります。

その時自分はまだ指をしゃぶっていた頃なので詳しくはわかりませんが、
恐らく、細ルイージが初めて登場したのはアニメ映画「ピーチ姫救出大作戦!」ではないかと。
この映画が公開されたのが1986年7月20日。
つまり、「マリオ2」発売一ヶ月後には細ルイージが存在していたのです。


↑アニメのルイージ。
青い。そして細い。




といっても、映画だって数ヶ月で作れるモノじゃないし、
「マリオ2」が発売するずっと前から細ルイージは考えられていたでしょう。
制作には宮本さんを始めとする任天堂スタッフも関わっているし、
細ルイージを知らないハズがないのです。

ゲームの話に戻ると、
「マリオ2」発売以降のアートワーク、というかイメージイラストにて
細いルイージが登場している絵が何点かあります。
グッズでも、87年あたりに出されたグッズに細ルイージの絵が使われているモノがあります。



↑これとか。
見づらいですが、色は青&黄色でアニメと同じです。





「マリオ2」の取説に載っている敵キャラは全てアートワークになっているため、
(「1」のときは敵キャラがドット絵で描かれている)
「2」の時点で小田部さんによりデザインが”今の形”に監修されていたと思われます。
もしかして、「2」発売時点で細ルイージの絵はあったけど、取説に使われなかっただけかもしれないですし、
アニメを作る際にマリオと区別化するため細いデザインにして、以降のゲームでも使われたのかもしれないし・・・
深追いするとキリがないです(汗

結論として、細ルイージ誕生はマリオ2発売直後!ということで。






最後に、登場当時(3Dホットラリー)のルイージのアートワークを。




う〜ん・・・若い。
気の良いお兄さんって感じ?





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